「Saito Tetsu /Kudo taketeru in fukuoka 2005.7.22(wed)」
工藤丈輝 × 斎藤徹(コントラバス)
7月22日 会場:ぽんプラザホール(福岡)
本日は御来場まことに有り難うございます。
昨年のちょうど今頃、網走の養護学校で演奏をしました。13年間無反応だった女子生徒がベースの音に反応して、大騒ぎになりました。「音の力」でしょうか。
「音は何かに呼びかけるもの」、 「踊りは何かを探す所作」という話が好きです。
人間以外の動物は背骨と口が直線上にあり、人間だけが直角になっているそうです。
ワークショップを頼まれると、真上を向いて「おー」とか「おーい」とか声を出すことをやります。不思議な感覚が蘇り本当に「何か」を呼んでいる気がします。それは外に向かってと同時に自分の中に向かって呼んでいるのかもしれません。
今日は、工藤さんの「何かを探す」指先と私の「何かに呼びかける」声がどこかで(あちこちで)交錯することを願っています。それには皆様の力が必須になります。個人個人の願い(今/ここ/私)がはっきりすることで、逆に、匿名の空間が出てくることを夢見ながら演奏したいと思っています。
齋藤徹
演戯者の実感も観客への見え方もーこの両者は合一するものと思うがーさまざまな末端の精緻な手順を踏んだのち、身体は大きな炎を放ち、空間は煙る。
私たちは彼方へと遠くへ向けてそそり立つ一個のトーテムとなり、場の明滅は電灯なくとも内部より起こるでしょう。・・・
年かさの畏友、斎藤徹氏より初日の稽古に言われたのはこのようなことです。
「装飾的なものは嫌うが、これに囚われて堅くなってはならない。私が土方巽の作品に見てとるのは、明るい、巧まざるユーモアである。」と。
工藤丈輝
Copyright © KUDO TAKETERU