| 福岡アジア美術館・第一回福岡トリエンナーレ開催記念特別イベント |
| 1999年3月6日 会場 福岡アジア美術館/あじびホール |
出演者
コントラバス 齋藤徹 17絃箏 栗林秀明 水谷隆子 坪井紀子
打楽器・ダンス チョン・チュルギ
ダンス ザイ・クーニン レオナルド・リー・ミンローン ファレド・ビン・ジャイナル 工藤丈輝 |
オンバク・ヒタム公演について
西表島・月が浜で、録音をしたことがある。波を見ながら演奏してるうちに、あっ、この海流は韓半島に流れて行くんだ、と直感した。下準備の段階で地図を見、西表島がソウルより西に、台北より南に位置していることを知り不思議な感覚を持っていた。「日本」とは、何だろう?
という素朴な疑問。沖縄の人が、「ヤマト」と「ウチナー」をはっきり区別しているのも多少は知っていた。当時ヨーロッパでの演奏が多く、いやでも「日本」と言うことを意識せざるを得ない時だった。私自身の音楽史でもそれは最大の課題の一つだ。その答えを探すべく、邦楽・能楽・雅楽・さらに遡って韓国のシャーマン音楽に飛び込んだりし「ユーラシアン・エコーズ」というコンセプトで様々な試みを続けた
(・・・略)ここで私の中の糸が一気に繋がる。マレー半島から琉球弧を通り、博多を経由し、玄界灘を渡り、韓半島へいたる黒潮だ。表日本沿岸へ流れる黒潮よりこちらの流れの方が文化的にはるかに興味深い。ヤマトの歴史と全く関係ないところで大きな大きな文化の流れが確かにある。息詰まってしまった西洋文明・ヤマト文明・前衛志向、世界の巨大資本に翻弄され、自国の文化がなしくずしに捨て去られかかっているアジア各国に対して、もう一つの可能性(オルタナティブ)としてこの「OMBAK
HITAM」をとらえてみたい。
(齋藤徹 本公演のためのテキストより抜粋)
齋藤徹HP オンバクヒタム公演について
http://www.japanimprov.com/saitoh/saitohj/essays/ombak.html |
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